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英語を生かして外資系企業へ就職を希望する人が必ず読むべき3つのハードル

 2015/04/10 トレンド・ニュース
この記事は約 11 分で読めます。 29,918 Views

英語を習っている方、英語に興味がある方は、一度は外資系企業への転職を考えたことがあるのでは?

もしくは、グローバル化がますます進む昨今は、就職活動中の学生さんの中には、
外資系企業を目指している方も増えてきているかも知れません。

そんな学生の皆さんには申し訳ないのですが、外資系金融機関に勤めていた者としては、
まずは日本の企業に勤めることをお勧めします。筆者の外資仲間もみな同じことを言います。

なぜ?それは、日本の企業のように「社会人としてのマナー」
から教育するような徹底した新人研修制度がある外資系企業は、まだ少数派だからです。
いくら外資系企業と言っても、日本で働くからには、やはり顧客が日本企業ということも多くなります。
その場合、否が応でもマナー、商習慣などの日本の社会人としての基礎知識が必須になります。


したがって、外資系企業を希望する学生の皆さんには、まずは日本の企業で働いて、
少なくとも2~3年、できれば5年程度は勤め、日本のビジネス界の常識を身に着けてから、
外資系企業への転職を考えていただきたいのです。意外にも、日本企業での就労経験は、
外資系企業へ転職する際の宝物になりますよ。
外資系企業は、日本に関する知識があるからこそ、日本人を雇うのですから。

というわけで、勝手ながら、今回は、主に外資系企業への「転職」を目指す方々にエールをお送りします。
学生の皆さますみません。それでも、「いつかは外資系企業!」と思っていらっしゃる
学生さんの参考になることもあるはずですので、よろしければ最後までお付き合いください。

第1のハードル 英語力?

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結論から言えば、おそらく皆さんが想像しているほど、最初から高い英語力は求められません。
もちろん、部署や担当業務にもよりますが、もし、バイリンガルと同程度の英語力を求められたら、
筆者が勤務していた外資系金融機関では、恐らく半数以上の日本人従業員が日系企業に転職することになるでしょう。

会社もその点は心得たものです。英文レジメ(欧州系企業ではCV=Curriculum Vitaeがよく使われます。)
を自分で用意できるレベル…高校から大学程度でしょうか?
…の英語力があれば、とりあえずは転職活動の足かせにはならないでしょう。

それよりも、転職活動中は、「入社後、いかに英語を身に着けるか」、
「面接時にいかにその可能性をアピールするか」、の方が重要です。
ただし、部署によっては、日本にいることを忘れてしまうほど、毎日が英語漬けのところもありますのでご注意を。

筆者の先輩ですが、外資への転職当時は中学生レベルの英語力で、英会話なんてありえないと言っていた方が、

忙しく働きながら英語を習得し、最終的にManaging Directorにまで上り詰めました。
何よりも大切なことは、今、英語がペラペラじゃなから・・・
と諦めるよりは、転職の夢が叶ったら、必ず自分の職務に必要なレベルの英語を習得するという意欲なのです。



<Break Time>

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ところで、日系企業と外資系企業はどのように異なるのでしょう?

どの企業もそれぞれの特徴があるため、一概には言えないのですが、おおよその代表的な相違点をいくつか挙げてみます。

日系企業
雇用形態 主に終身雇用
評価 年功序列
報酬形態 月給、賞与は基本給ベース
職務 担当外の業務も兼務することは珍しくない
採用・研修 一般的に、新卒採用充実した新人研修制度がある
公用語 日本語
働き方 各段階の責任者のスキップなしのトップダウン型な指示系統およびボトムアップ型報告系統
担当業務でも上司の指示、確認、許可を要することが多い
業務ごとに担当者が細分化されていることがある
上司や同僚が残業している場合、帰りづらく、作業の手伝いをすることがある
就業時間外の付き合いもある飲み会も仕事のうちとの考えもあり、飲み会の誘いを断りづらいことがある

 

外資系企業
雇用形態 転職、レイオフ、解雇は想定内
評価 成果主義**上司と共に人事考課と目標設定を行う(12/年)
報酬形態 年俸制が主流、賞与は業績ベース**業績により支給されない年もある
職務 Job Descriptionにより職務が明確化されている
採用・研修 即戦力の採用が主流(中途採用)研修制度はあるが、日系企業のような徹底した新人研修は行わない企業が多い
公用語 通常は英語
働き方 必要に応じて途中の役職者をスキップし、ダイレクトに上級責任者と実務担当者との接触がある
職務範囲内で、自己の裁量で業務を進めることが認められている
効率性、生産性を重視し、無駄な人件費をかけず、少数精鋭主義の傾向が強い
自分の業務が完了していれば、原則的に遠慮なく退社できる
原則、仕事とプライベートは分ける就業時間後の飲み会などの誘いを断りづらいことはあまりない

外資系企業では、転職するごとにステップアップする人も多く、ほとんどの人が転職に抵抗はありません。

かくいう筆者も、いくつかの外資系金融機関での勤務経験があります。
外資系企業はそのような人が集まってくるため、自己主張が上手な人が多く、
日系企業以上に個性の強い人が多い印象があります。

また、外資系企業は、少数精鋭主義の傾向があるため、一人で業務の一から十までをこなさなければならないことも多く、
部署によっては、残業や休日出勤するほど忙しいこともあります。
自分の仕事が終われば、定時に帰っても文句を言われることはありません。
しかし、部署によってはとても忙しいことがあり、夜中まで残業ということもあります。
もちろん、残業代は年俸に含まれていることが多いので、期待できません。

 

2のハードル  外資系企業で本当に求められるスキルとは?

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第一のハードルで述べたとおり、英語力は、入社後の努力で何とかなるでしょう。

では、外資系企業で「英語」以上に求められる重要なスキルとは何でしょう?

 

  • 専門的なスキル

日系企業との違いでも明らかですね。新卒研修はそこそこで、中途採用に重点を置いているということは、
即戦力を求める傾向が強いということです。とは言っても、採用する側も、年齢や経験をしっかりと考慮しますので、
現職でのスキルを極めていないからと言って、諦める必要はありません。
英語力と同様、そういう方は、これからの伸びしろをアピールすればよいのです。

  • コミュニケーション・スキル

外資系企業を目指す方の中で、意外と忘れられているのがこのスキルです。
外資系というと、「ドライ」、「実力主義」などのイメージが強く、確かに個人主義の側面もあります。
ところが、筆者が受けたどの採用面接でも、必ず聞かれた質問は、
「周囲の人々と上手にコミュニケーションを取りながら、チームワークよく働けるか?」です。

意外と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
自分の意見をはっきりということが求められる外資系企業では、
自己主張が過ぎてチームの業績や仕事の効率が損なわれることを嫌います。
そこで、周囲と上手に話し合いながら、チームにとって最良の提案をできる人が重宝されるのです。

  • “Time Management”…時間管理のスキル

時間管理は日系企業でも重要ですが、外資系企業では、特に「業務の生産性」がよく問われます。
少人数でクオリティの高い仕事を求められる傾向があるため、場合によっては、
どうしても残業や休日出勤を避けられないこともあります。

しかし、そこまでしても、意外にも、就業時間内に仕事を終わらせられなかった理由や
「タイム・マネージメント」をどのように行っているかを追求されることもあるのです。
だらだらと仕事をしていては、自分のためにも、会社のためにもなりませんから。

今のうちから上手な時間管理のスキルに磨きをかけておくと、転職の際の強みになるでしょう。

 

3のハードル  外資系企業で求められる資質とは?

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資質のお話をする前に、簡単な質問です。

  1. 今まで、転職したことはありますか?
  2. 年下の上司の下で働いたことはありますか?
  3. 仕事で失敗したことはありますか?
  4. 現行の業務プロセスの改善案や新しいプロジェクトを上司や同僚に提案したことがありますか?
  5. どちらかというと、会議の場では静かにしている方ですか?
  6. 仕事に必要な資格などを取ったことはありますか?
  7. 現職の業務マニュアルは作成していますか?

皆さん、いかがですか?

上記の質問は、外資系企業で働く上で必要とされる資質に関する質問ですが、正解があるわけではありませんので、ご安心ください。

  1. 今まで、転職したことはありますか?

  2. 年下の上司の下で働いたことはありますか?

    柔軟性

    外資系企業は、日系企業と似たような部分もありますが、
    働き方や働いている従業員の意識も日系企業とは異なる部分も多いため,固定観念を捨て、
    新たな環境、手法に柔軟に対応することが求められるのは、当たり前ですよね。
    聞かれてもいないのに、ことあるごとに「前の会社では…」と以前のやり方に固執するようでは、
    だんだんと新たな職場で浮いてきてしまいますので、ご注意を。
    以前、どこかの国の大統領がおっしゃっていた「Change!」の精神が重要なのですね。

  3. 仕事で失敗したことはありますか?

    強い精神力

    失敗は成功の母!
    外資系企業では、失敗したことには責任を取らなければなりませんが、
    そこでめげて立ち止まっているより、反省すべくは反省し、改善策を打ち出すぐらいの精神力が求められます。
    また、個性的な上司や同僚と、時には議論しなければならないこともあります。
    そのような時も、強い精神力と柔軟性で、チームにとって最良の結果を出さなければなりません。

  4. 現行の業務プロセスの改善案や新しいプロジェクトを上司や同僚に提案したことがありますか?

  5. どちらかというと、会議の場では静かにしている方ですか?

    自発性・自主性・意欲

    以前、上司と海外本部へ出張した際、会議終了後に、会議で一言も話さなかった筆者の上司を見て、
    本部の同僚達が筆者のところへやってきて、「君の上司は具合が悪いのか?」と心配されたことがあります。
    単におとなしい方だっただけなのですけどね。

    このように心配されるだけなら良いのですが、外資系企業では、会議中に静かにしていると、
    「議題を理解していない」や「出席してもらっても意味がない」と判断されかねません。

    また、外資系企業で働く人の多くは、常に、「現行の手法で十分か?」、
    「もっと他に良い方法があるのではないか?」などと考えながら働いています。
    そして、改善案を思いついたら、自分から上司に提案します。

    仕事は、誰かからの指示を待つのではなく、まさに「自分で作るもの」の精神です。

  6. 仕事に必要な資格などを取ったことはありますか?

    向上心

    もし、皆さんが、安定を求めているのであれば、あまり外資系企業はお勧めできません。
    やはり、外資系企業はドライな部分があり、日系企業よりは比較的簡単にリストラなども行われます。
    したがって、現状に満足して上を目指さない人には、外資系企業は居心地が悪い職場になるかもしれないからです。
    もし、外資系企業で働きたいのであれば、常に向上心を忘れず、自分の技量を上げていく努力を惜しまないでくださいね。

  7. 現職の業務マニュアルは作成していますか?

    勤勉性

    向上心と共に、とても重要な資質です。
    先にも述べましたが、外資系企業はかなりのハードワークが求められる職場です。
    また、自発的に改善案などを提案するにも、まじめに自分の仕事に取り組んでいなければ、
    その案すら浮かびません。いい加減な仕事はすぐに上司の目に留まってしまうものです。
    たいていの外資系企業は、いい加減な仕事をそのまま大目に見てもらえるような職場ではありません。
    厳しい環境で働くという覚悟をもって、まじめに働ける人が求められる職場なのです。

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それでも外資系企業で働きますか?

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「隣の芝生は青く見える」…外資系企業の芝生も、グローバルに活躍できそうだし、
せっかく習った英語を使う場が増えるし、お給料も良さそうだし…と青々して見えるかも知れません。

しかし、実際に働いてみると、外から見ていたときとは大違い!などということも往々にしてあるものです。
自分の席が安泰などということはありません。(筆者も、転職の面接のときに気が合った上司が、
入社後の挨拶をする前にいなくなっていた、という経験があります。)

また、競争も激しく、自分からどんどん仕事を見つけて働かなければ、置いて行かれます。

それでも「外資系企業に身を置いて、自分のキャリアアップを図りたい!」と思っている方は、ぜひ、挑戦してみてください。
今までとは違う視野が広がることは確かです。それだけでも、皆さんの人生の中でとても貴重な体験になるのではないでしょうか?

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Fuzuki

Fuzuki

米国の大学にて言語学を専攻。卒業研究のテーマは、校内ESLクラスのTeaching Assistantの経験を基にしたSecond Language Acquisitionと日⇔英翻訳を選択。実際にとある日本映画の台本を翻訳し、好評を得る。卒業後は帰国し、外資系金融機関の研修部門、コンプライアンス部門などでの勤務を経て、現在は学生時代からの夢に向けて奮闘中。

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