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【教歴10年目の英語教師が語る】私の人生を変えた英語学習の歩み
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前々回に書かせていただいた記事で、リンカーン大統領の「ゲティスバーグの演説」と「桃太郎」の朗読を披露させていただきました。その際に多くの方からお褒めのことばをいただき、非常に励みになりました。どうもありがとうございました。

 

せっかくですので今回も初めに朗読作品を紹介させていただきます。暑い天気が続いていますので、背筋がぞっとするような怪談をお楽しみください。

江戸時代に日本に在住していたギリシャ人作家、小泉八雲(Lafcadio Hearn)をご存知でしょうか。今回は彼の作品集Kwaidanの中から "diplomacy(かけひき)"という話しの朗読をお聞きください。

 

Diplomacy(イギリス英語)

小泉八雲

 

英文スクリプト: The Project Gutenberg

 

少しは涼しくなりましたでしょうか。

 

現在私は英語教師のライフワークとして「朗読」に取り組んでいます。「どのようにして英語を教えるか」ということ以前に「どのようにして英語で伝えるか」ということが非常に大切だと考えているからです。

 

さて本題ですが、今回の記事では、どのようにして私がこのような「朗読にこだわる英語教師」になったのかを知っていただくために、私の英語学習歴をご紹介したいと思います。多くの方に私の英語教育観や英語学習観を理解してもらえたら幸いです。

 

中学校時代

中学校の頃は英語は特に好きでも嫌いでもありませんでした。どちらかというと数学のほうが好きでした。今では物怖じせずに英語を話せるようになりましたが、この頃はそのかけらもありませんでした。

 

英検受験の苦い思い出

Image of young businessman with cup of coffee communicating with his colleague

中学3年の時に初めての英検の2次試験を受けました。初めての英語での面接に異様なほど緊張していました。この頃の私はとにかく大勢の人の前で話すことが苦手で、授業中に先生に当てられてクラスメートの前で英語を発音することさえもあまり好きではありませんでした。

 

外国人の先生による英語の授業はあったものの、ほとんど英語を話した記憶などなく、いざ面接を受けるとなるとまるでどうしたらいいかわからなかったことを覚えています。「もうどうにでもなれ!」といった気持ちで、必死になんとかしようと面接に臨みました。

 

言いたいことが言えず、燦々たる結果でした。面接の最後に何か質問をされて、よくわからなかったのでしばらく沈黙してしまったことをよく覚えています。もう一度質問を言ってもらおうと、Pardon?と、参考書に書いてある英語を使って質問を繰り返してもらいましたが、それでもわからなかったので最終的にI don't know!と叫んでしまいました。頭が真っ白になった私を見て、面接官は静かに"OK"と言って質問を諦めてくれました。

 

面接が終わると、ホッとした気持ちもありましたが、言いたいことが言えなかった悔しい気持ちでいっぱいになりました。「絶対に不合格だ!」と、半ばいい結果は諦めていました。

 

数週間後、「合格」の結果が送られてきました。

 

予想外の結果に、嬉しくて大はしゃぎしたことを覚えています。しかし合格はできたものの、面接試験では言いたいことが言えずにどぎまぎした苦い経験は心に深く突き刺ささりました。そして、

 

こうした経験は二度とすまい!

 

と心に誓いました。私の英語学習に対する心構えが徐々に変わり始めました。

 

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高校時代

高校に入ってからは部活一色の生活(中高6年で陸上部をやっていました)でしたが、英語の成績でそんなに困ることはありませんでした。振り返って考えてみると、当時英語を教えてくれていた先生が希望生徒に教科書の朗読CDをテープにダビングしてくれており、テスト前にはそのテープを聞き込んで音読をしていたことがよかったのではと思っています。

前々回の記事でも述べましたが、工夫した音読をしていれば発音も向上しますし、英語自体も記憶しやすくなります。発音記号なども細かい表記はよくわかりませんでしたが、「たぶんこの記号はこういう音を表すんだな」などと推測しながら学習をしていました。

NHKラジオ講座との出会い

Found the old radio at Mom's house- this went to the beach in Ocean City in the 1970s. My folks were believes in hanging on to stuff that still works.
画像出典:https://flickr.com

高校2年の秋あたりから大学受験を意識し始めました。まわりには予備校や塾に行く友人が増えはじめ、なんとなくこれから先に大学受験が待っているのだなという雰囲気ができてきました。

この頃、進路の選択に大きな影響を与える出来事がありました。同じ部活に入っていた友人で英語が得意な友人がいました。校内の模試でもトップクラスの成績を修めていたので、私は「きっとなにか特別な勉強をしているに違いない」と思い、意を決して本人に聞いてみました。そうしたら、次のような答えが返ってきました。

 

うちは予備校に行くお金もないから受験勉強は家で自分でやるんだ。

 

衝撃でした。塾や予備校に行かないで、校内トップの成績がとれるなんて当時の自分には信じることができませんでした。それでも何か特別なことをしているにちがいないと思ってしつこく聞いてみると、「NHKのラジオ講座を毎日聞いていること」を教えてくれました。

 

友人によると、NHKのラジオ講座を3講座ほど毎日聞いているとのことでした。当時放送されていたのは遠山顕先生の『英会話入門』、大杉正明先生の『ラジオ英会話』(後にマーシャ・クラッカワー先生)、杉田敏先生の『やさしいビジネス英語』でした。

彼の考えはすごくシンプルで、次のようなことを話してくれました。

 

予備校では週1回の授業で1教科につき1〜2万かかる月謝も、ラジオ講座なら週6回の授業で1ヶ月のテキスト代350円で済む

 

何かにぶいもので後頭部をドーンと殴られたような、そんな衝撃が走りました。

 

「自分がいままでやってきた勉強ってなんなのだろう?」「どれだけ親にお金を払わせてきたんだろう??」勉強に対するそうした後ろめたい思いがいっきに襲いかかってきたのです。

 

このままじゃいけない!

 

そう思い、自分も友人のように英語を勉強していこうと決めました。

 

ラジオ講座は毎日夜の再放送の時間に聞くことにしました。たまに訊き逃してしまうこともあったので、念のためカセットテープやMDに録音もしました。

当時とても好きだったのが『ラジオ英会話入門』と『ラジオ英会話』のリピーティングコーナーです。お手本の発音の後で、自分なりに最大限の集中力を働かせ、とにかく一生懸命「ものまね」をしました。特に、ラジオ英会話入門の遠山先生は、リスナーにリピートを促す際には「みなさん!」、終わった後に「やりました!」「Well done!」などと声をかけてくれるのが非常にうれしくとても励みになっていたのを覚えています。

 

当時、私の隣の部屋には妹の部屋があったのですが、毎日おかまいなしにハイテンションで役者がセリフを練習するごとく音読練習をしていました。妹にとってはさぞ迷惑だったかと思い申し訳なかったのですが、それが英語力の向上に繋がるのだと信じていたのでわがままを続けさせてもらいました。



大学時代

Outlines of four graduates between columns of university building

大学は英語英文学科に入ることができたので、たくさん英語を勉強しました。おそらく今までの人生の中で一番英語を勉強した時期だったと思います。たくさんありすぎてここですべてをお話しすることはできませんが、いくつか大きな出来事をご紹介します。

 

レシテーションコンテスト参加

大学生時代はクラブ活動やサークル活動はしませんでした。しかし、大学1年の頃に2ヶ月間だけ英語部に仮入部していた時期がありました。所属していた英語部はかなりの部員数のいる団体で、新入生には登竜門として学内の英語暗唱大会がありました。題材はリンカーン大統領のゲティスバーグの演説(Gettysburg Address by Abraham Lincoln)で、予選を通過した各グループ代表者が本選に参加することができるというものでした。

 

一度、何人かの先輩の前でこの演説を音読する機会があり、その際に「うまい!」「留学してたの?」などと褒めてもらったことがあります。「絶対優勝できるから、がんばって!」と言われ、とてもいい気になって出場することになりました。結果、本選に出場することができました。本選は、上級生のほか、英語専門の先生が審査員についてくださり、大変緊張感のある雰囲気で行われました。緊張した面持ちで壇上にあがり、なんとかセリフを忘れることなく多くの人の前で暗唱を終えることができました。

 

結果は4位でした。大変悔しい思いをしました。心の中で「自分は絶対に優勝できるのだろう」「先輩達みんなのお墨付きをもらったのだから」という慢心があったのでしょう。練習も甘かったのだと思います。優勝したのは高校時代からESSに所属してスピーチなどに慣れ親しんでいた男子学生でした。自分のほうが発音の上でもうまかったはず、などと思っていたので心の中でもやもやがあったのですが、最後に審査員の先生から講評を聞き自分が勝てなかった理由がわかりました。その時の言葉は今でも覚えています。

 

Gettysburg Addressは、多くの人が亡くなった戦地で行われた演説であり、「哀悼の思い」があることを忘れてはいけない。

 

本質的なことを見落としていたことに気づきました。高校時代からただひたすら音読練習を繰り返してきましたが、それは「表面的な発音のよさ」にのみこだって勉強をしてきたのだと思いました。スピーチの内容をあまり吟味せずに表面的な練習ばかりやっていたのです。

 

この時の経験は、私が「朗読にこだわる英語教師」になるうえでたいへん大きなきっかけになっています。「ことばで何かを伝える」とはどういうことなのだろうと真剣に考え始めるようになりました。このGettysburg Addressは私の朗読活動の原点ともいえるスピーチです。今でも初心を忘れないように読むことがありますが、少しはまともに読めるようになったでしょうか。

 

英語の達人との出会い

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所属していた英語英文学科では、学生が「英語音声学」を履修することが必須になっていました。私は高校時代からひたすら音読を繰り返すような学習をしてきたので、自然な形で学習することができました。英語音声学に関してはここで多くは語りませんが、私の英語学習に非常に大きな影響を与えてくれたのが、英語音声学を教えいただいた「英語の達人」の先生方でした。

 

NHKのラジオ講座を聞いて英語を学習してきた私は、番組の講師を務めていた先生の多くが非常にきれいな英語を話されていたことで、そういう先生に対する憧れが生まれていました。大学へ入学してからわかったのですが、私が通っていた学科には過去にNHKの英語講座を担当された先生が多かったことです。さらに驚いたのは、そうした先生方は若い時分に長期海外在住経験を経ずに英語を身につけていたことでした。

 

徐々に私は「長期海外在住経験など特別なバックグラウンドなしで英語を流暢に話すことができている人達」に並々ならぬ関心を抱くようになりました。そして、このような人達を「英語の達人」と呼ぶようになりました。

 

幸いにもこうした英語の達人の先生方に教わることができました。私が出会った「英語の達人」の方々についてここで詳しくは語りませんが、拙ブログ「英語の才能どっとこむ」には簡単にエピソードを紹介していますのでよろしければご覧ください。

 

「英語の達人がどのようなバックグランドを持ち、どのように英語学習を進めてきたのか」を調べることに東奔西走し、自分の英語学習に活かそうとしました。そしてわかったことは、どの英語の達人も、たくさんの英語を暗唱したり、友人同士で英語でしか話さないようにしたり、尋常でない努力をしていたことでした。学生時代の私もこうした達人の教えにならい、英語ニュースの放送原稿などから始まり、リンカーン大統領、キング牧師、ケネディ大統領などの演説、またあらゆる名文と呼ばれるもの暗唱に取り組みました。この頃に頑張って暗唱に励んだことは、現在の自分の英語力を形成する上で非常に大きなものになっています。

 

楽をして道は極め難し

 

当たり前のことですが、最近では身近になった「英語学習」においても同じことが言えるのですね。

 

英語聖書勉強会

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英語は一人で学習しているだけでは意味がありません。言葉は使用するためにあるのですから、使わないと何の役にも立ちません。

当時の私が英語を使用する機会といったら、アルバイトで講師をしていた塾に付属していた英会話教室の先生と休み時間に簡単な雑談をする程度でした。

 

鍛えてきた英語力を活用する環境がもっと必要だ!

 

そう考えた私は、外国人留学生で溢れている大学の国際部を訪ねました。そこで出会ったのが英語聖書勉強会でした。

国際部のラウンジでは、毎週1回アメリカ人とイギリス人のキリスト教牧師が学生向けに英語で行う聖書勉強会を開いていました。「宗教」と聞いて、最初は若干構えていたところはあったのですが、目的を達成するのに背に腹は変えらなかったことや、参加者がみなとてもいい人たちだったことなどもあり、その勉強会に通うようになりました。

 

勉強会はprayerと呼ばれる祈りから始まり、該当する聖書の箇所についての朗読や解説など、すべて英語でやってくれました。わからない箇所は日本語で解説をしてくれることもありました。また、時折ゲストスピーカーが来て、「その人がどうしてキリスト教徒になったのか」というtestimony(証し)と呼ばれる話をしてくれました。

 

私はキリスト教徒ではありませんでしたが、とてもやさしくしてもらい多くのことを学ばせてもらいました。時には「神は存在するのか」という議論にも付き合ってもらったり、通訳などもさせてもらいました。

 

 

英語教師になってから

大学で英語教育を研究した後、英語教師になりました。それまでよりもずいぶん忙しくなりましたが、できるだけ勉強する時間を作るようにしました。

 

英語朗読との出会い

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もともと音読や暗唱などをやっていましたが、どれも「自分の英語力を高めるために」やっていたものでした。教員になってしばらくした頃、偶然NHK Worldのサイトで芥川龍之介の『蜘蛛の糸(Spider's Thread)』のすばらしい英語の朗読を発見しました。当時NHK国際放送のアナウンサーだった青谷優子さんが読まれたものでした。

青谷さんは幼少期をロンドンで過ごされたいわゆる帰国子女のアナウンサーでしたが、発音といったレベルを超越して、英語の活字で描かれている日本の情景をとても生々しく再現することのできる数少ない表現者だと思っています。青谷さんの声で語られる『蜘蛛の糸』にはたいへんなリアリティがあり、それはまるで目の前に天竺や地獄の光景が広がっているかのように感じられました。

 

「私が目指すのはこれだ!」

 

目の前にある英語に魂を吹き込み、生き生きとした状況を伝える。これほどシンプルで魅力に感じられるものはないと思いました。英語教師としても、日々「生徒に英語をいかに伝えていくか」というテーマについてあれこれ考えていましたが、迷わずこの道を進もうと決心しました。

 

英語教師になって今年で10年目、現在は英語部で生徒にスピーチや朗読の指導をしていまfす。「朗読」を通して「人に伝わる英語」を追求していくことは非常に重要だと思っています。世の英語の先生で、同じように英語朗読に励む先生が増えたらいいなと考えています。

 

青谷さんは現在はNHKを退社され、フリーのバイリンガルアナウンサー・英語朗読家として活躍されています。青谷優子さんに関心のある方はご自身が運営されているブログがあるのでどうぞご覧ください。

 

青谷優子の読むということ(日々の活動や講演情報など)

Greenvale's 読むということ(朗読が聞けるボイスブログ)

 

英語を使うこと

Smiling guys having friendly conversation

英語聖書勉強会のところでもお話しましたが、言葉は使用しないと意味がありません。もちろん英語教師になってからも、できるだけ普段の生活で英語を使う環境を作るよう努めています。

 

職場には、10年来の付き合いになるネイティブスピーカーの同僚がいます。毎日いろいろなことを英語で話します。時間が会う時は、食事に行ったり、プライベートでの付き合いもしています。政治、経済、文学、テクノロジー、なんでも気兼ねなく話すことができるよき友人です。すべて完璧な英語で対等に渡り合って話せるわけではありませんが、そんなことは気にしていません。

 

英語を話す過程で、時には間違いしてしまうことがります。しかし、そんなことを気にしていて消極的になっていてはまともな英語力などつきません。

 

英語でまともに話ができるようになるためには、とにかく実際に英語を使っていくしかありません。

 

英語教師になった今も、ただそれだけのことを続けています。

 
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まとめ

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大急ぎで自分の英語学習歴を振り返ってみましたが、簡潔にまとめると私がやってきたことは以下の3点だと言えます。

 

1.  英語の達人がどのように勉強してきたか調べること
2.  英語音声を研究すること
3.  英語を実際に使うこと

 

偉そうなことを書かせてもらいましたが、少しはご参考になりましたでしょうか。

世の中には様々な工夫をして英語学習をしている人がいます。中には、とても上手に英語を話せるようになった人もいます。私はそうした「英語の達人」に出会うとたいへん心が躍ります。英語を教える立場になって10年が経とうとしていますが、私自身まだまだ発展段階です。いつか私も「英語の達人」と呼ばれるようにこれからも少しずつ努力を重ねていきたいと思います。

 

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